諏訪東京理科大学 機械システム工学科西山研究室との材料開発の事例
二ホウ化チタン超微粉末を用いた硬質被膜材の開発
X線解析結果
X線解析により、二ホウ化チタン(TiB2)が高純度で生成できたことを表す。
生成された二ホウ化チタン(TiB2)が、板状の六方結晶をしていることが、電子顕微鏡による写真のように、確認できる。
板状六方結晶体
MTR法により製造された二ホウ化チタン(TiB2)の特徴
ナノメーターサイズの板状六方結晶体
- 硬度が非常に高い(約Hv.3400) (参考:焼入れ鋼 Hv.600~1000 超硬合金 Hv.1500~2000)
- 高融点(2900℃)
- 化学的安定性がある ◆硬度・超微細紛・板状結晶という特徴が硬質被膜生成に向いている
板状の硬質膜概念図
硬質被膜断面
金型等の表面にTiB2を層状に配列させるように保護皮膜を形成すると、二ホウ化チタンのもつ高い硬度の特徴が生かせる。