タンタル
タンタルは、耐食性があり、 融点も他の材料に比べ高く、耐熱性がありますが、 反面もろく、非常に加工しにくく、苦労しています。
材料特性
- 耐食性 : 非常に高い
- 融点3000℃と耐熱性
- 非磁性、耐酸性
モリブデン
モリブデンは、耐食性があり、 融点も他の材料に比べ高い(耐熱性がある)ですが、 反面もろいため非常に加工しにくく、苦労します。 鏡面加工も可能です。
材料特性
- 耐熱性
- 融点2600℃
- もろい
純銅
純銅は、銅系のなかでも加工しにくい部類です。 不純物が少ない高純度の銅で、 電気、熱伝導性、展延性に優れています。
材料特性
- 不純物が少ない、高純度の銅
- 電気、熱伝導性、展延性に優れる
用途
- 電気用、化学工業用
- 電子管用など主として
- 電子機器材料
ニッケル合金
ニッケル合金は、材料メーカーにより、さまざまな種類が開発され、 加工性もさまざまですが、加工硬化をおこしやすいので、加工者泣かせの材料です。 耐熱性、耐酸化性、耐食性に優れ、用途もいろいろです。 最近、需要も多く、難形状の加工を行ってきました。
種類
- パーマロイ
- ハステロイ
- 低熱膨張合金
- インコネル
- インバー
- ワスパロイ
材料特性
- 耐熱性、耐酸化性、耐食性
- 熱伝導率低い
用途
- ジェットエンジン
- 原子力関連部品
- 化学プラント部品
超硬合金
超硬合金は、HV1000~1800と非常に硬く、 耐摩耗性が大きく、刃物、耐摩耗部品として 使用されています。 私どもも、焼結された超硬を、研磨、ワイヤー、 放電加工、ジグ研削などで高精度加工いたします。
材料特性
- 耐摩耗性大(HV 1000~1800)
- 高硬度
用途
- 刃物
- 耐摩耗部品
ヘビーメタル
ヘビーメタルは、鉛の1.5倍の比重があり、 非常に重い材料です。 耐食性、放射線吸収性、高密度、高熱伝導性の特性を生かし、 遮蔽材、バランスウェイトなどに使われています。 加工しにくいのですが、何例かの加工実績があります。 (挽目は出にくく、もろい)
材料特性
- 耐食性、放射線吸収性に優れる
- 高密度、高熱伝導性がある
- 比重は鉛の1.5倍
- 低熱膨張(鉄の1/2)
用途
- 高エネルギービーム遮蔽材
- バランスウエイト
ステンレス
ステンレスは、4種類あります。 オーステナイト系ステンレスは、SUS304が多く使用され、 食品、自動車関係に使用されています。 マルテンサイト系は、焼入れをして使用します。 析出硬化系は、航空機関係に多く使用されています。 加工性は良くありませんが、削り加工、研磨、ラップ仕上まで、 加工しています。
材料特性 | 用途 |
---|---|
オーステナイト系ステンレス SUS304 非磁性 SUS316 |
食品関係、自動車建築材 |
フェライト系ステンレス SUS430 |
家庭器具、 建築関係 |
マルテンサイト系ステンレス 焼入硬化可能 SUS 420J2 SUS 440C |
刃物、ベアリング |
析出硬化系ステンレス SUS 630 SUS 631 |
航空機部品 |
被削率 : 30~60 |